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サービスコース選択ガイド

ここでは,サービスコース選択の参考としていただくための情報を紹介しています.システムの構成については「スーパーコンピュータ(サービス紹介)」に,選択したコースで提供されるサービスや必要な負担金については「利用負担金規程」に掲載しております.



1. コースの選択

まず,スーパーコンピュータの利用方法に応じて,エントリ,パーソナル,グループ,専用クラスタの中から利用内容に合ったコースを選択してください.エントリコースの場合は,利用者番号をお持ちであればすぐに利用いただけますが,その他のコースの場合には公募期間内にお申し込みいただく必要があります.

利用に必要な利用負担金および利用可能な計算資源につきましては,利用負担金 をご覧ください.

エントリコースを除いて,サービス申請は期間を定めた公募制となっています.公募の都度,サービスコース募集状況のページメールマガジンでお知らせしております.

コース概要ジョブ経過時間※申込受付
エントリ
  • 他のコースに属さない(サービスコースの申し込みが無い)方のためのコース
  • システムBにログイン可能
  • 最低限(0.5ノード)を使用可能
  • 大判プリンタも利用可能
1時間 通年
パーソナル
  • 個人で利用するコース
  • 一つのバッチキューを同じコースの利用者で共有
  • 計算資源はベストエフォートでの提供
168時間 公募制

グループ

  • 研究室,共同研究グループでの利用を想定したコース(個人での利用も可能)
  • グループ毎にUNIX グループとバッチ処理用の専用キューを割当て
  • 申請ノード数に応じたグループメンバーの無料追加枠の提供
    (グループコースの支払責任者に紐づく利用者が対象)
    (無料数を超過した場合は 5,000円/人)

※ 計算資源の提供に関する補足

  • 準々優先(タイプA0,B0,C0,G0)
    • 申請ノード数を上限にベストエフォートで計算ノードを提供(常に保証する計算ノードは無い).
    • 常に保証はしないが,優先して使えるノード数を変動させながら割り当てることで、ジョブの実行しやすさを向上.
    • 変動の範囲は申請ノード数の1/6~1/12程度を想定(適時見直しながら運用を予定).
  • 準優先(タイプA2,B2)
    • 申請ノード数のうち 1/4 の確保を保証.残りはシステムの空き状況に応じて提供.
  • 優先(タイプA1,B1,C1,G1)
    • 申請ノード数のうち 1/2 の確保を保証.残りはシステムの空き状況に応じて提供.
  • 占有(タイプA3,B3)
    • 申請ノード数を確保することを保証.

336時間
(準々優先のみ168時間)

公募制
専用クラスタ
  • スパコンから論理的に独立した,研究室のクラスタに近い環境を提供
  • ログインノードにはグローバルIPアドレスを割り当てることで,直接クラスタにアクセス可能
  • バッチ処理システムは利用不可
  • 管理者権限(Root権限)は取得不可
  • 計算ノード数に限りがあるため小規模な利用に限定
公募制

※ ジョブ経過時間とは,バッチ処理システムに投入した1つのバッチジョブにあたりの経過時間の上限です.実行するジョブ数に制限はありません.

2. システムの選択(グループ・パーソナルコースの場合)

スーパーコンピュータシステムは,システムA,B,C,Gの4種類のシステムから構成されています.各システムの特徴,利用可能なソフトウェアを参考にシステムを選択してください.なお,システムの構成については「スーパーコンピュータ(サービス紹介)」をご覧ください.

各システムの特徴

システムOSプロセッサ特徴
システムA
(Camphor3)
RHEL8 ※1
x86_64
    • 前システムA(Camphor2)の後継
    • 大規模な並列計算が可能
    • 最新のIntel Xeonプロセッサを搭載
    • HBM2eメモリを搭載
    • Fat treeネットワーク
    • 高速なインターコネクトを搭載(Infiniband NDR400)
    システムB
    (Laurel3)
    • 前システムB(Laurel2)の後継
    • PCクラスタとの親和性が高い
    • 最新のIntel Xeonプロセッサを搭載
    • Fat tree ネットワーク
    • ISVアプリケーションを利用可能
      システムC
      (Cinnamon3)
      • 前システムC(Cinnamon2)の後継
      • 最新のIntel Xeonプロセッサを搭載
      • 1ノードあたり2TBのメモリを搭載
      • 16ノードの小規模構成
      • Fat tree ネットワーク
      • ISVアプリケーションを利用可能
      システムG
      (Gardenia)
      • AMD EPYCプロセッサを搭載
      • ノードあたり4基のNVIDIA A100(GPGPU)を搭載
      • 16ノードの小規模構成
      • 機械学習/深層学習のソフトウェアを利用可能
      • GPU単位の負担金設定
      • ※1 RHEL8: Red Hat Enterprise Linux 8 (計算ノード,ログインノード)

      利用可能なソフトウェア

      分類名称システムAシステムBシステムCシステムG
      コンパイラ Intel oneAPI + + +
      NVIDIA HPC SDK +
      GCC + + + +
      MPI Intel MPI + + +
      OpenMPI + + + +
      ライブラリ IntelMKL + + +
      NAG + +
      IMSL + +
      アプリケーション AVS/Express AU AU
      ENVI/IDL AU AU
      Tecplot360 KU KU
      MSC Adams AU AU
      MSC Nastran AU AU
      MSC Patran AU AU
      MSC Marc AU AU
      MSC Marc Mentat AU AU
      LS-DYNA + +
      ANSYS KU KU
      MOPAC AU AU
      Gaussian16 + + +
      GaussView + + +
      Maple KU KU
      Mathematica KU KU
      MATLAB KU KU
      • +: すべてのユーザが利用可能(学術研究機関,民間機関)
      • AU: 学術研究機関限定で利用可能
      • KU:京都大学構成員限定で利用可能
      • ―:利用不可

      3. タイプの選択(グループコース場合)

      グループコースでは,契約資源量に対して定常稼働時に常に確保される計算資源の割合によって準々優先,準優先,優先,占有のタイプをご用意しております.以下に各タイプの単価を記載しておりますので参考にしてください.なお,申請可能なノード/ソケットの最小・追加単位は「利用負担金」の利用負担金規程をご確認ください.

      ノード/ソケット単価表

      システムタイプ保証率#coreTFlopsMEM
      (GB)
      DISK
      (TB)

      年額
      (円/ノード)

      システムA
      (ノード)
      準々優先 なし 112 6.80 128 6.4 110,000
      準優先 1/4 9.6 165,000
      優先 1/2 16.0 275,000
      占有 1/1 16.0 412,500
      システムB
      (ノード)
      準々優先 なし 112 7.17 128 6.4 120,000
      準優先 1/4 9.6 180,000
      優先 1/2 16.0 300,000
      占有 1/1 16.0 450,000
      システムC
      (ノード)
      準々優先 なし 112 7.17 2048 6.4 132,000
      優先 1/2 16.0 330,000
      システムG
      (GPU)
      準々優先 なし 16

      CPU:
      2.66
      GPU:
      312(半精度)

      128 6.4 86,000
      優先 1/2 16.0 215,000

      ※システムA,Bの「準優先タイプ」ならびにシステムGの「優先タイプ」は 最小単位が「2」となります.
      ※「準々優先タイプ」は,計算資源を保証しないベストエフォート型のサービスとなります.

      4. その他サービス

      選択したコース(エントリ,パーソナル,グループ,専用クラスタ)に加えて,以下の付加サービスを利用いただくことができます.

      サービス負担金概要申込受付
      大規模ジョブ 8万円/週~ 高並列ジョブを1週(7日)単位で利用可能 公募制
      ストレージ容量追加
      (大容量ストレージ)
      1万円/年~ 標準提供のストレージ容量では不足する場合に
      10TB単位で追加可能
      公募制
      ストレージ容量追加
      (高速ストレージ)
      1万円/年~ SSDで構成される高速ストレージを2TB単位で
      追加可能
      公募制
      ライセンスサービス 2万円/年 研究室のPCにアプリケーションをインストールし
      利用することができます
      • ENVI/IDL
      通年
      大判プリンタ 追加負担なし 学会や研究会のポスターセッションなどの資料
      (大判ポスター)作成用の大判プリンタを
      利用できます
      不要
       

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