ISC BIND 9.x の脆弱性(サービス運用妨害)についての注意喚起
■概要
ISC BIND 9 には,サービス運用妨害 (DoS) の原因となる脆弱性があります.本脆弱性を使用された場合,遠隔からの攻撃によってサービスの異常停止が発生する可能性があります.
ISCの情報によると,既に本脆弱性に対する攻撃が確認されており,多くの ISC BIND 9 を使用した DNS サーバ (権威 DNS サーバ,キャッシュ DNS サーバ) が対象となることから,修正済みバージョンの適用について検討してください.
■対象
ISC BIND
- 9.7.0 から 9.7.7
- 9.8.0 から 9.8.5-P1,9.8.6b1
- 9.9.0 から 9.9.3-P1,9.9.4b1
サポートが終了している 9.7 系バージョンも影響を受けます.
9.6-ESV および 10 系のバージョンは本脆弱性の影響を受けません.
他のバージョンへの影響は未確認です.
■対策
本脆弱性を修正した以下のパッチバージョンへの更新,あるいは各ディストリビューションベンダーからリリースされるパッチの適用を,速やかに実施してください.
ISC BIND
- 9.8.5-P2
- 9.9.3-P2
9.7 以前の BIND 9 (9.6-ESV を除く) は,サポートが終了しているため,ISC より修正済みバージョンはリリースされません.修正済みバージョンへのバージョンアップを検討してください.
■関連情報
Internet Systems Consortium, Inc. (ISC)
CVE-2013-4854 [JP]: 特別に細工されたクエリによってBINDが異常終了する
株式会社日本レジストリサービス (JPRS)
(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について
JPCERT/CC
ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性 (CVE-2013-4854) に関する注意喚起
Inquiry | 京都大学 情報部 情報基盤課 情報セキュリティ対策室 TEL:075-753-7490(7490) E-mail:i-s-office Image
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