ISC BIND 9.x の脆弱性(サービス停止)についての注意喚起
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■概要
ISC BIND 9 には,サービス運用妨害 (DoS) の原因となる脆弱性があります.本脆弱性を使用された場合,遠隔からの攻撃によって named で大量のメモリ消費が発生し,named がクラッシュしたり,システム上の他のサービスが異常終了したりする可能性があります.
本脆弱性は,キャッシュ DNS サーバーおよび権威 DNS サーバーの双方が対象となります.また,本脆弱性は BIND 9 に含まれる libdns に起因しており,同様に libdns を使用している ISC DHCP などの他のアプリケーションでも影響を受ける可能性があります.
■対象
ISC BIND
- 9.7 の全バージョン
- 9.8.0 から 9.8.5b1
- 9.9.0 から 9.9.3b1
- サポートが終了している9.7系バージョンも影響を受けます.
- いずれも Unix 版のみであり,Windows 版は影響を受けません.
- 9.7.0 より前のバージョン(9.6-ESV を含む),および 10 は影響を受けません.
ISC DHCP
- 4.2.0 から 4.2.5
4.2.0 より前のバージョン(4.1-ESV を含む)は影響を受けません.
■対策
本脆弱性を修正した以下のパッチバージョンへの更新,あるいは各ディストリビューションベンダーからリリースされるパッチの適用を,速やかに実施してください.
ISC BIND
- 9.8.4-P2
- 9.9.2-P2
ISC DHCP
- 4.2.5-P1
Related Information | CVE-2013-2266 [JP]: 不正に細工された正規表現によってnamedがメモリ不足になる(Internet Systems Consortium, Inc. (ISC)) CVE-2013-2494: A Vulnerability in libdns Could Cause Excessive Memory Use in ISC DHCP 4.2(Internet Systems Consortium, Inc. (ISC)) (緊急)BIND 9.xの致命的な脆弱性(過度のメモリ消費)について(株式会社日本レジストリサービス (JPRS)) ISC BIND 9に関する脆弱性について(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC)) ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性 (CVE-2013-2266) に関する注意喚起(JPCERT/CC) |
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