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高精細遠隔講義システム

高精細遠隔講義システムは2010年4月から運用を開始したシステムです.このシステムは,桂キャンパスの設置に伴い,2004年導入された高精細遠隔講義システムが老朽化していることから,リプレースされた物です。映像・音声の伝送装置として,H.323等で規格化されている汎用的なテレビ会議システムをメインに,ほぼ全ての機器がネットワーク制御できる機器で構成されており,電源の制御・機器の操作を全て遠隔から行えるようになっています.これらの機器をメディアセンターのサーバで一括で管理し,講義の自動起動・終了や遠隔講義している講義室間で相手側教室の制御なども行えるシステムを運用しています.

講義室間は1280×720ピクセルの映像を最大3画面送受信できるようになっており,黒板・パソコン画像・講義室の高精細な映像を同時に遠隔教室に映し出すことが可能になっています.これにより,理工系の特徴である数式も鮮明に遠隔教室に写し出すことが可能です.

吉田キャンパス講義室の様子 桂キャンパス講義室の様子

伝送するコンテンツとネットワーク

講義室間では,高精細映像(1280×720画素)と音声を伝送しています.このうち,高精細映像の伝送にはH.323に準拠したテレビ会議システムを採用し,講師の板書内容をそのまま撮影して伝送する他に,書画カメラで撮影した資料や PC 画面を伝送するために用いています.横長の黒板を左右2台のカメラを用いて撮影し,遠隔教室で2枚のスクリーンに投影することとしています.書画カメラなどを使用する場合にはそのうち一方を書画カメラ映像に切り替えて使用しています.1280×720の解像度があれば,遠隔地の学生でも板書内容を十分読み取ることができ,講師も遠隔講義を意識せず通常と同様の講義を行うことができます.また講師が遠隔教室で受講している学生の様子を把握するためにも利用しています.講義室後方に設けられたスクリーンに遠隔教室の様子を投影し,講師は自教室と遠隔教室の両方の学生の様子をシームレスに把握できます.

黒板を撮影した高精細映像 後方スクリーンに投影された遠隔講義室の様子

多地点接続

本システムでは,各講義室に導入されているテレビ会議システムには多地点接続機能を搭載していませんが、3地点以上の講義室を使った遠隔講義を実施するために多地点接続装置(MCU)を導入しています。

運用体制

2004年度には旧高精細遠隔講義システムを利用して工学研究科電気系専攻と工学部工業化学科の講義が行われました.講義を行う際には,講義の形態や責任の所在を明確にするため,各専攻・学科とメディアセンターとの間で申し合わせを交わしました.申し合わせでは以下のような事項について取り決めています.

  • 講義の形態
  • 運用に関する責任の所在
    • 利用する講師への利用説明
    • TAの選出・教育・費用支出・勤務管理
    • 教室の管理
  • 障害発生時のサポート
    • 障害発生時の講義の扱い
    • 緊急連絡先
    • 講師への連絡/講師からの連絡
    • 長期障害発生時の扱い
  • 利用マニュアル

これらの申し合わせに基づき情報環境機構で行っている技術サポートの中で,主なものは以下のとおりです.

利用マニュアルの整備

本システムの利用者は,講義を行う講師と機器の操作を行うTAに大別できます.それぞれに必要な知識を分かりやすく伝えるため,講師用マニュアルと操作マニュアルの2種類のマニュアルを作成しています.講師用マニュアルでは写真や図を用いてシステムの概要をまとめているので,本システムを紹介する際の資料としても利用できます.これらのマニュアルは Web 上からダウンロード可能です.

利用説明会の開催

上記のマニュアルに基づき,講師・TAを対象に,本システムの利用法を説明する説明会を前期・後期の講義開始前に行っています.説明会は遠隔講義システムを利用して 3 キャンパス同時に開催しています.

障害発生時のサポート

次節に述べるように,システム上は二重系として障害に対する備えを行っていますが,設定間違いなどの人為的な単純ミスや,重大な機器障害が起こる可能性があります.TA だけでは対処できないトラブルが発生した場合には TA からメディアセンターのスタッフが連絡を受け,可能な限り迅速に対処できるような体制をとっています.

また2006年度より,各教室にネットワークカメラを設置し,IRCや電話からの情報だけでなく,視覚的にも状況を把握できるシステム作りに取り組んでいます.更に2007年度からは,スタッフの居室から高精細遠隔講義システムの内部状態を把握するためのモニタリングの設備(プログラム)を進めています.

障害発生への備え

学生への講義の提供は大学の最も重要なミッションの一つですので,遠隔講義においても毎回の講義が円滑に実施できることが要求されます.しかし,いくら万全の備えをしていても機器故障は避けることができません.そこで,何らかの障害が発生したときに講義が完全に行えなくなる事態を避けるため,映像・音声の伝送系に冗長度を持たせることとしています.詳細は以下のとおりです.

本システムでは高精細映像・音声を2台のテレビ会議システムを使用して伝送しています.そのため,機器故障でいずれかの映像が伝送できなくなった場合でも,他方の映像の伝送には影響を与えません.そこで,万が一1台のテレビ会議システムが伝送できなくなった場合でも片方のテレビ会議システムを用いて最低1映像の黒板や PC画面を伝送することが可能になっており、講義がまったく行えない事態を避けることができます.

今後の展望

高精細遠隔講義システムによって,板書による講義をそのまま複数の地点で受講できるようになりました.今まで物理的に受講不可能であった学生の受講チャンスの拡大や遠隔講義のための教材準備の手間の低減など,導入の効果は非常に大きいといえます.工学研究科・情報学研究科の桂キャンパスへの移転が進むに従って,電気系・化学系・地球系以外の専攻においても遠隔講義実施の計画が具体化することが今後も予想されます.利用者からの改善要望を踏まえてシステムの改善を行っていく計画です.

 

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