情報学研究科では，学術情報メディアセンターのスーパーコンピュータを利用して実施する，高性能計算に関する２つの科目，「シミュレーション科学」と「計算科学演習」を本年度前期に開講します．いずれも本学の全ての大学院生を対象とした科目で，研究科を超えた受講に配慮して前者は水曜５時限に，後者は９月に集中講義で実施します．下記の概要と科目案内・シラバスをご参照の上，学生諸君には受講を，先生方には学生諸君の受講勧誘を，是非よろしくお願いします． シミュレーション科学 高精度計算（多倍長計算の活用等）と高速計算(LAPACK & BLASの概要とその利用法)，計算機アーキテクチャに基づく高速計算技法等，大規模な科学技術計算を行うための基礎理論に加えて，スパコン並列計算技法，シミュレーション事例を教授します．特に，並列プログラミングの入門科目として，担当教員，補助教員，TAによる個別指導を取り入れたスーパーコンピュータ並列計算リテラシーを実施します． 計算科学演習 具体的な題材（拡散方程式の陽的差分法）を用いて，実際にスーパーコンピュータを用いたプログラミング演習を集中講義（9/10～9/18）で実施します．この講義を受講することで，MPI による分散メモリ並列プログラミング，OpenMP による分散メモリ並列プログラミングを体感できるだけでなく，これらのプログラミングに役立つ高度な知識・技法を身につけることができます．