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KUINS ニュース 68

目次

KUINS news 68 [2010.2.28]

表紙写真:おうばくプラザ外観(左)と霊長類研究所附属国際共同先端研究センター正面玄関前(右)

京都大学情報環境機構講習会の案内

例年4月にKUINSの利用講習会を開催してきましたが,皆様に情報環境機構のサービスをより広く 理解して頂くため,平成22年度は機構の他のサービスとも連携して行います.講習内容は, 京都大学学術情報ネットワーク(KUINS)の利用方法の他,情報セキュリティ,認証基盤についてです. 新規着任の皆様はもちろんのこと,在職中の皆様にも新たなサービス内容や最先端の情報をご理解頂くため, 多くの方々にご参加頂きたく思っております.

下記の通り2回開催します.第2回の詳細は未定ですが,情報環境機構の講習会ホームページで ご案内致しますので,こちらを御覧下さい.なお講習は吉田地区で行ないますが, 遠隔会議システムを利用して,宇治,桂,熊取,犬山の各地区へも配信する予定です. こちらも,詳細が決まり次第,ホームページ等でご案内致します.

第1回
日時: 平成22年4月9日(金) 13時~16時
場所: 人文科学研究所本館 総合研究4号館2階共通3講義室

第2回
日時: 未定(平成22年4月19日の週の予定)
場所: 未定

情報セキュリティ講習会の報告

情報環境部 情報基盤課
情報セキュリティ対策室

情報セキュリティ対策室では,全学情報セキュリティ委員会のもと,2月15日(月)に 「情報セキュリティ講習会(管理者向け)」を開催しました.本講習会は教職員を対象として, 「全学情報システム利用規則及び統合認証システムへの接続について」,「情報セキュリティ対策と 情報の格付けについて」を解説しました.参加者は38名でした.講習会は吉田地区で実施しましたが, 遠隔会議システムを利用して,桂地区,宇治地区,熊取地区,犬山地区にも配信しました.

IPネットワーク連絡会および第18回NCA5総会報告

平成22年2月24日(水)に,京都大学学術情報メディアセンター南館で,29機関40名参加のもと, IPネットワーク連絡会および第18回NCA5総会が開催されました.NCA5会長 美濃導彦 京都大学学術情報メディアセンター長の開会の挨拶の後,国立情報学研究所の佐藤秀様より, 次期SINETである「SINET4」の説明とその加入手続き等の説明がありました.また, 京都高度技術研究所の浜田寅彦様より,SINET4への移行を受けたUnivNetの今後について説明がありました. 最後に本センター岡部寿男教授より,京都大学における情報セキュリティへの取り組みについての紹介を行いました.

NCA5総会の後,同会場にて学術情報メディアセンターシンポジウムが開催されました. 今回のテーマは情報セキュリティと認証基盤であり,NCA5会員の方も多数参加されました.

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無線LAN基地局に関するお知らせ

KUINSニュース No.67以降に新たに追加されました無線LAN基地局についてお知らせします.

今回は,宇治生協会館(1階及び2階),生協ルネ(2階),北部生協 (1階食堂及び2階ほくと), 農学生命科学研究棟(1階),薬学研究科 (本館,総合研究棟,RI棟),霊長類研究所 (本館,国際共同先端棟1,2 階,食堂),生態学研究センター(研究実験棟),学士会館東京連絡事務所, 総合研究1号館(4階iCeMS),文学部校舎(地下大会議室),原子炉実験所 (事務棟,図書棟,臨界集合体棟,研究棟)に設置しました.

特に今回は,生協の一部店舗と,犬山・熊取・大津の遠隔地に関して,積極的に設置を行うことが出来ました. 上記地区の方々へのサービス提供をお待ちいただいてましたが,吉田・桂・宇治地区同様 お使いいただけるようになりました.「PPTP」,「みあこネット」,「eduroam」などの方式で接続できます. KUINSニュースのバックナンバーや,KUINSのページを参照していただければ,利用方法や設定マニュアルが ありますので,是非一度お試し下さい.

生協に関しましては,今回ルネ2階と北部食堂(1階と2階「喫茶ほくと」)と宇治生協会館に設置 いたしました.今まで生協への設置要望も多く,また,ルネ2階に関しましては,一時無線LAN基地局を 撤去しておりましたが,今回の設置でみあこネットに加えてeduroamにも対応しましたので, より一層利便性が向上しました.上記店舗にお寄りの節は是非お試し下さい.今後他の生協店舗への 設置計画もありますので,他の店舗を御利用の方々ももうしばらくお待ち下さい.

本号別記事として,前回お知らせしましたおうばくプラザと,今回新たに設置しました霊長類研究所 より寄稿いただきました.また,学士会館東京連絡事務所のKUINS開通記事も掲載しておりますので, 併せて御覧下さい.

今まで御紹介しております一連の作業は,全学インセンティブ経費 アクセスネットワークによる 設置の一環として実施中です.講義室や会議室や共同利用者控室等,公共性の高い空間への設置作業を 進めております.御希望のある部局担当者様からの御相談・御質問等お待ちしております. お問い合わせはq-a@kuins.kyoto-u.ac.jpまでお願いいたします.(件名に【無線LAN基地局設置】 と御記入いただけますと幸いです.)

今までKUINS側で設置しました場所以外に部局独自で追加設置される場合,部局で購入された 無線LAN基地局がKUINS仕様であり,部局としての要望がありましたら,当該基地局をKUINS管理に 移管することが可能です.なお,現在KUINSで導入している無線LAN基地局は AT-TQ2403です. 部局での設置を御検討されている場合は,導入前に,q-a@kuins.kyoto-u.ac.jpまで御連絡下さい.

宇治おうばくプラザの無線LANアクセスポイントについて

宇治地区事務部総務課
総務・企画広報グループ

2009年10月末にオープンした 宇治おうばくプラザ には,無線LANアクセスポイントが複数設置されています. 本記事では,宇治おうばくプラザ内の無線LANの利用についてご紹介したいと思います.

宇治おうばくプラザは,本学の中期目標・中期計画に基づき策定した「京都大学重点事業アクションプラン 2006~2009」において学生支援事業として建設が計画されたもので,大学院生・留学生・研究員等が集う 研究施設として,また国際会議や学会等を常時開催できる施設として,並びに地域住民及び社会との 活発な交流が可能な開放的施設として建設されました.このような学内外の施設利用者に対して, セキュリティに配慮しつつ,手軽に自由に誰もが利用できるネットワークの構築を実現することは, 施設利用促進の観点から重要な課題でしたが,情報環境部及び宇治地区関係教職員の協力のもと, 安全かつ簡便に利用できる無線LANアクセスポイントの設置を実現できました.

通信エリアは,きはだホール,1階セミナー室5室,2階ハイブリッドスペースで,みあこネット 及びeduroam両対応となっています.通信自体は教育用コンピュータシステムアカウント(ECS-ID)を利用し, PPTP接続(詳細な設定方法についてはKUINSホームページをご参照ください)にて認証と通信経路の暗号化を 行いますので,安全かつ信頼できるネットワーク構成となっています.また,ゲストアカウントの発行により ビジターの方もご利用になれますので,シンポジウムや学会等開催の際には活用が期待できます.

今回の無線LANアクセスポイントの設置は,宇治地区においては,電話庁舎,本館E棟326号室防災研究所 セミナー室,生存圏研究所木質ホールに続き4箇所目となります.今後,宇治地区においては, なお一層の活用を図るうえから,宇治生協にも設置計画が進行中です.

霊長類研究所の無線LANアクセスポイント設置場所について

霊長類研究所 技術専門職員
前田典彦

霊長類研究所 (愛知県犬山市)でのMIAKO方式による無線LAN基地局について,お知らせいたします. 霊長類研究所では情報環境部の協力を受け,MIAKO方式による無線LAN基地局を設置いたしました.

○ 本館1階
・談話室付近(周辺会議室をカバー)
・大会議室
・ 特別会議室付近

○ 本館3階
・ 図書室内

○ 類人猿行動実験研究棟
・ 4階骨格標本室付近

○ 国際共同先端研究センター棟
・ 全館

上記各所において無線LANの利用が可能になりました.

霊長類研究所では国内のみならす国際的な共同研究を推進するため, 「国際共同先端研究センター(CICASP)」を今年度設置しました. このため利便性とセキュリティの確保を考えMIAKO方式の無線LAN設置を行いました. 今後も無線LANエリアのさらなる拡充などサービスの向上を考えています.

京都大学全学情報システム利用規則の制定について

情報環境部 情報基盤課
情報セキュリティ対策室

KUINSニュース No.67 「京都大学全学情報システム利用規則等の制定について」でお知らせしていました, 京都大学全学情報システム利用規則(以下,「利用規則」という)が平成22年1月12日に制定されました. 併せて,利用規則に関連する「京都大学全学情報システム利用者パスワードガイドライン」及び 「全学情報システム不正プログラム対策ガイドライン」が制定されました.

この利用規則では,全学情報システムや,全学情報システムに接続される部局情報システムを利用するための 共通コード体系アカウント(「全学アカウント」という)(*1),ICカード (*2) の管理,遵守すべき事項, 管理者や利用者の責務,KUINSへの接続に関する事項,違反行為への対処などが規定されております. 全学情報システムを安全,円滑に利用していただくために,ご一読の上,遵守していただきますよう お願いいたします.

*1 共通コード体系アカウントについては,KUINSニュース No.66「全学認証基盤の構築~全学IDと統合ディレクトリ~」 参照.(記事掲載時点は「全学ID」と表記していましたが,後日,「共通コード体系アカウント」と定義されました.)

*2 ICカードについては,KUINSニュース No.67「全学認証基盤の構築~シングルサインオンシステムと IC学生証・IC職員証~」参照.

【参照規定等】(URL https://www.iimc.kyoto-u.ac.jp/ismo/newpolicy/ にあります.)
・京都大学全学情報システム利用規則
・京都大学全学情報システム利用者パスワードガイドライン
・京都大学全学情報システム不正プログラム対策ガイドライン
・京都大学情報資産利用のためのルール
・京都大学における個人情報の保護に関する規程

以下に,利用規則のKUINSへの機器接続や利用について規定している条文を抜粋します.

(KUINSへの機器接続及び利用の許可と停止)
第18条 機構利用規程第8条第1項に基づきKUINSに機器の接続を申請しようとする教職員等は, あらかじめ,KUINS支払責任者として指定しようとする者の同意を得た上で, 所属部局の部局情報セキュリティ技術責任者に届け出なければならない.

2
機構利用規程第8条第1項に基づきKUINS-IIに機器を接続しようとする者は, あらかじめ接続しようとするサブネットのサブネット連絡担当者の同意を得なければならない. また利用申請時に,接続する機器及びその構成に関する情報を届け出なければならない. KUINS 機器管理責任者は,接続する機器又は構成を変更する際は速やかに変更の届け出をしなければならない.

3
部局情報セキュリティ技術責任者は,当該部局においてKUINS-III情報コンセントの設置を 希望する際には,当該情報コンセントのKUINS情報コンセント管理担当者となる者を指定して, 情報環境機構長に申請しなければならない.

4
機構利用規程第8条に基づきKUINS-IIIに機器を接続しようとする者は, あらかじめ当該情報コンセントを所属させようとするVLANのVLAN管理責任者の同意を得なければならない.

5
KUINS接続者が,KUINSに機器を接続する必要がなくなったとき又は利用資格がなくなったときは, 遅滞なく情報環境機構長並びに所属する部局の部局情報セキュリティ技術責任者にその旨を 届け出なければならない

6
KUINS機器管理責任者,KUINS情報コンセント管理担当者,サブネット連絡担当者 並びにVLAN管理責任者は,情報環境機構長が行う第13条第1項又は第2項の事実の確認 及び調査に協力しなければならない.

7
部局情報セキュリティ技術責任者の許可を受けて他の利用者等にKUINSを利用させる (他の利用者等に特定部局情報システムを利用させ,又は他の利用者等の利用者端末を 特定部局情報システムに接続して,利用のための通信がKUINSを通過することをいう) 際には,KUINS機器管理責任者又はKUINS情報コンセント管理担当者は,本規則に記載の 遵守事項が守られるよう,監督しなければならない.

平成21年度のKUINS機器更新について

KUINSニュース No.65,No.66,No.67にてお知らせしていました, KUINS機器(館内スイッチ,末端スイッチ)の更新について報告します. 平成21年11月より実施しております機器更新作業において,22年2月15日現在622台 (全予定数の約9割)のスイッチ交換が完了しました.機器更新が完了している構内・ 地区及び遠隔施設は下記の通りです.

◆完了
医学部構内,病院構内,薬学部構内,熊取地区,大津地区,犬山地区,福井謙一記念研究センター, 花山天文台,キャンパスプラザ,高山市上宝支所

また,一部建物の耐震工事などの影響で交換が済んでいない構内は下記の通りです.
◆残作業あり
吉田南構内(3月1日完了予定),北部構内(3月11日完了予定),宇治構内(3月中旬完了予定)

なお,この機器交換とは別に,全学インセンティブ経費による本部構内施設 (工学部,文学部,総合博物館など)のスイッチ交換も昨年12月より並行して実施しています. これについても3月中に完了する予定になっています.

今回のスイッチ入替により,情報コンセントまでの通信速度が100Mbpsから1Gbpsへと高速化されました. また,IEEE802.1X規格に対応しましたので,情報コンセントに接続する端末の認証をスイッチ側で 行えるようになります.この技術を利用したサービスの展開については現在検討中ですので, 今後決定次第アナウンスさせていただきます.

機器更新期間中のご協力,ありがとうございました.今後もKUINSの運用にご協力の程,よろしくお願いします.

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受信したSPAMメールを学外に出さないために

読者の中には,学外から届いたメールを学外のメールサーバに転送している方も多いかと思います. その際,自分宛に届いたメールを無条件に転送する設定にしていると,当然のことながら, 自分宛に届いたSPAMメールも一緒に転送してしまいます.このため,学外のメールサーバから見た場合, 京大のメールサーバが大量のSPAMメールを送信しているように受け取られてしまい,最悪の場合, 京大からのメールが各所から受信拒否されるという問題が起こり得ます.(KUINS ニュース No. 67参照.) 現在,そのようなメールサーバの管理者に対して,情報セキュリティ対策室から対応のお願いをしていますが, まだ完全には対応頂けていません.

一方,KUINSニュース No. 58等でお知らせしている通り,KUINSでは受信用SPAMチェックメールサーバを 運用しています.学外から送られてくるメールをKUINSのSPAMチェックサーバを経由して部局等の メールサーバに配送させることで,SPAM 判定された場合には,「X-Kuins-Spam」というヘッダが付加されます. ユーザの皆様は,このヘッダを利用して,自分のメールソフトや部局のメールサーバ等でSPAMメールの フィルタリングを行っていると思いますが,これを上記のSPAM 転送防止にも使うことが出来ます. 本記事では,その方法について説明しますので,未だに無条件転送をされている方は,いずれかの対策をお願いいたします

以下で示す方法では,上述のように「X-Kuins-Spam」ヘッダを利用しますから,KUINSのSPAM チェックサーバを 経由して受信されていることを前提とします.経由しない場合,SPAM 判定されたメールに「X-Kuins-Spam」 ヘッダが付加されないため,これを利用することが出来ませんのでご注意下さい.

対策は,大きく分けて,
1. SPAMヘッダの付いたメールは転送しない.
2. 転送時にKUINSのSPAMチェックサーバを経由させる.
という2つがあります.一般ユーザの場合と,部局等サーバ管理者の場合で設定方法が異なりますので, 分けて記述します.詳細な設定方法に関しては,リンク先を参照して頂くことにし,ここではポイントとなる 部分だけ説明いたします.なお,KUINSニュース No. 67に,KUINSのメールサーバの構成が載っていますので, 併せて御覧下さい.

【ユーザの場合】
A1. SPAMヘッダの付いたメールは転送しない方法

個人レベルでメールを転送する場合,メールサーバのホームディレクトリに .forward というファイルを 置いていると思います.普通の設定では,自分宛に送られてきたメールを指定したアドレスへ無条件 に転送しますが,スクリプトを利用することで,「X-Kuins-Spam」の付いたメールを削除し, それ以外を指定のアドレスに転送させることが出来ます.実現方法として,ここでは以下の2種類をご紹介します.

A1-1. ホームディレクトリにperlスクリプトを置く
設定方法は,KUINSニュース No. 58を御覧下さい.

A1-2. ホームディレクトリにprocmailレシピを書く
procmailの「レシピ」と呼ばれるスクリプトを使って実現します.この方法は,参照すべき記事がありませんので, 設定方法をここで説明します.なお,ここでは,hoge@examle.jpというメールアドレスに転送するものとします. 以下,.procmailrcと.forwardという2つのファイルをホームディレクトリに作りますが,必ず先に.procmailrcを 作ってください.そうしなければ,メールを消失してしまう可能性があります.


1. .procmailrcというファイルの中身を以下のように記述します.
2つのパターンをご紹介します.どちらも,「X-Kuins-Spam」ヘッダが付いていないメールは, hoge@example.jp へ転送されます.「X-Kuins-Spam」ヘッダが付いているメールは,どちらも転送しませんが, パターン1では元のメールサーバに残るのに対し,パターン2では削除してしまい,元のメールサーバにも残りません.

(パターン1)


:0
* ! ^X-Kuins-Spam: Spam
! hoge@example.jp
:0
$DEFAULT

(パターン2)


:0
* ! ^X-Kuins-Spam: Spam
! hoge@example.jp
:0
*^X-Kuins-Spam: Spam
/dev/null

2. .forwardというファイルの中身を以下のように記述します.
|/usr/bin/procmail (procmailというプログラムが置かれているパスを書く)


なお,procmail 一般に関しては,この リンク
が参考になります.例えば転送ログを取る方法なども書かれていますので,御活用下さい.

A2. 転送時にSPAMチェックサーバを経由させる方法
KUINSでは,転送用(送信用)のメールサーバとして sc-filt.kuins.net および sendmail.kuins.net を用意しています.受け取ったメールに「X-Kuins-Spam」ヘッダが付いていた場合, sc-filt.kuins.netは無条件に削除しますが,sendmail.kuins.net は送信者に返送します. 「X-Kuins-Spam」ヘッダが付いていないメールは,どちらも転送します.従って, 個人では全てのメールを転送していても,転送にこれらのメールサーバを通すことで, SPAM転送を防ぐことができます.自分のメールサーバで転送させる場合の設定方法は, KUINSニュース No. 59の「個人で利用する場合」を御覧下さい.また,個人のメールソフトで 転送設定をしている場合も,送信用メールサーバをこれらに設定することにより,通過させることが出来ます.

【部局等サーバ管理者の場合】
B1. SPAMヘッダの付いたメールは転送しない方法

A1 と同様に,「X-Kuins-Spam」ヘッダが付加されているメールを削除する設定を, 個人ではなくメールサーバ全体で実施する方法です.もちろんこのような設定は可能ですが, 設定ミスにより全てのユーザのメールを削除してしまう危険性をはらんでいますので,ここではあまりお勧めしません.

B2. 転送時にSPAMチェックサーバを経由させる方法
A2 と同じように,転送には必ずKUINSのメールサーをバ経由させる方法です. Postfixの場合は, main.cfの"relayhost"の項目に"sc-filt.kuins.net"と指定して下さい.( もし,学内に関しては直接配送される場合は,transportファイルに記述して下さい.) sendmailに関する設定方法は,KUINS ニュース No. 59の「部局のメールサーバから利用する場合」を御覧下さい.

本記事からお分かり頂けますように,例えば,学外からの受信にKUINSのSPAM チェックメールサーバを 経由しておらず,しかも,全てのメールを学外へ転送している場合には,(sc-filt.kuins.net や sendmail.kuins.net の)フィルタが働かず,当該メールサーバがSPAM発信サイトとしてブラックリストに 登録されてしまいます.このような状況を回避するため,現在は,学内から学外に流れるメールでKUINSの メールサーバを経由するものに対しては,sc-filt.kuins.net や sendmail.kuins.net を通過後に 「SCM 3300」というメールサーバで,マカフィーのSPAM判定ソフトによりチェックを行い,SPAM と 判定されたメールは削除することで,対策しています.(KUINSニュース No. 67の記事「新しいメール サーバの構成について」の図2を御参照下さい).

SPAM 対策を怠ることは,自部局や自研究室等の不利益であるばかりでなく,大学全体の不利益につながります. メールサーバの管理者の方は,SPAM対策を徹底するよう,よろしくお願いいたします.

誤接続によるループ障害防止のお願い

下図に示しますように,最近ネットワーク障害(ループ障害)が多発しています. この原因の多くは,研究室内HUB(スイッチ)の誤接続によるものと思われます. 典型的なものは,2台のスイッチを2本のケーブルで結んでしまうケースです.

ネットワーク通信のひとつに,「ブロードキャスト」と呼ばれるものがあります. これは,同時通報という意味で,不特定多数に対して同じ情報を同時に送ることです. 誤接続によりスイッチ間にループ経路ができると,ブロードキャストしたEthernetフレームが スイッチ間のリンクを渡って一周し,戻ってきたEthernet フレームを再びすべてのポートに配信する という動作を繰り返し,無限のループが起こってしまいます.この現象を「ブロードキャストストーム」 と呼びます.物理的にループとなっている経路のポートからEthernetフレームが次から次へとやってきて, まさに「嵐」のような状態になってしまいますのでこのように呼ばれます.ブロードキャストストーム を発生させてしまうと,通信帯域を埋め尽くしてネットワークがダウンしてしまいます. 研究室内のネットワークが使えなくなるだけではなく,建物全体,構内全体, さらには大学全体のネットワークに影響を及ぼし,研究や業務,授業に支障がでることになります.

ループ障害発生の主な要因は,研究室の模様替え等による誤接続や,設置しているHUBの老朽化が挙げられます. 研究室内にHUBを設置して,そのHUB配下に多くの機器あるいはHUB を多段に接続している場合に発生することが 多いようです.KUINSのスイッチでは,ループ検知機能を使ってループが検知されれば当該ポートをshutdownする 措置を講じますので,ネットワークの構成変更をしたあとに急に通信できなくなった場合は,ループ障害を疑ってください.

shutdown措置を講じた場合,VLAN管理責任者の方へKUINSから連絡をしますので, VLAN管理責任者からKUINSと部局セキュリティ技術責任者に対して障害発生理由とその対処, および,今後の対策方法を連絡してください.連絡がない場合,あるいは対処・対策方法が明確でない場合は, shutdownを解除することはできませんのでご承知下さい.

ループ障害を発生させないために,日常的に以下のようなことにお気をつけ下さい.
・HUBを家具や机等の裏や下に置かず,見やすい場所に置く.
・UTPケーブルにタグ(行き先ラベル)をつけて,接続先(機器の種類や機器管理者氏名等)を明確にしておく.
・ネットワーク接続図を作成して常に見える場所に置く.
・研究室内ネットワーク管理者をおき,その方の指示の元変更等を実施する

1人の不注意で京都大学全体の教育研究に影響を及ぼすような障害が発生し,大学全体に迷惑がかかる事になります. ネットワーク配線には十分注意の上KUINSをお使いいただき,教育・研究に大いに利用して下さい.

学士会館東京連絡事務所のKUINS開通

東京にある学士会館東京連絡事務所にて,KUINSが使えるよう平成21年12月24日にネットワークを構築しました. 使用できるネットワークは,KUINS-II,KUINS-IIIオープン仕様,無線LAN(みあこネット,eduroam)です. KUINS-IIを使用される場合は,端末にIPアドレスが必要となりますので,q-a@kuins.kyoto-u.ac.jpまで御連絡下さい. KUINS-III,無線LAN(みあこネット)は,時計台記念館や図書館と同じようにESC-ID及びSPS-IDにて利用者認証を経て 使用できるようになっています.また,無線LANではeduroamも使用できるようにもなっています.さらに, 近々遠隔講義システムも設置される予定です.

東京へ行かれる際には,京都大学東京オフィス(品川インターシティ)と同様に学士会館東京連絡事務所も 大いに御利用下さい.なお,利用には利用手続きが必要です.詳しくはこちらをご覧下さい.

KUINS 会議日誌

平成21年11月30日~平成22年2月27日

情報環境機構 KUINS 運用委員会
平成21年12月7日(平成21年度 第8回)
・セキュリティ関係職員の雇用について
・運転管理業務におけるセキュリティ監視業務追加について
・Livedoor公衆無線LANサービスの実験について
・KUINSニュースの発行について
・学術情報ネットワーク(KUINS) の高速化の展開の状況
・平成21年度KUINS利用負担金額の確定について
・京都大学情報環境機構教育用コンピュータシステム及び 学術情報ネットワークシステム利用規程の改定状況について
・KUINS無線LANアクセスポイントの状況報告
・業者の情報漏えいについて
・KUINS状況報告
・kyoto-uドメイン申請
・その他

平成22年1月8日(平成21年度 第9回)
・宇治地区停電に対する宇治電話庁舎への電源バックアップについて
・学術情報ネットワーク(KUINS)の高速化の展開の状況
・遠隔地において衛星ブロードバンド通信を実現するためのテストシステム導入について
・KUINSニュースの発行について
・KUINS無線LANアクセスポイントの状況報告
・KUINS状況報告
・kyoto-uドメイン申請
・その他

平成22年2月5日(平成21年度 第10回)
・KUINS経費の執行状況と平成22年度予算(案)について
・ライブドアとの無線LAN共同実証実験について
・学術情報ネットワーク(KUINS)の高速化の展開の状況
・KUINSニュースの発行について
・NCA5(AS2504)とSINET(AS2907)との相互接続について
・nca5.ad.jp ドメインに関するJPNIC登録
・KUINS無線LANアクセスポイントの状況報告
・KUINS状況報告
・kyoto-uドメイン申請
・その他

お知らせ

KUINSニュースへの寄稿を歓迎します.詳細は kuins-news@kuins.kyoto-u.ac.jp または下記までお問い合わせください.

問い合わせ先
情報環境部 情報基盤課 ネットワーク・遠隔講義支援グループ(075-753-7841, 7432)

PDF版 KUINSニュース No.68

 

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