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KUINS ニュース 57

目次

KUINS news 57 [2007.7.31]

表紙写真:霊長類研究所附属ニホンザル野外観察施設, ヤクザル, 紀元杉

SINET3への接続変更について

KUINSニュースNo.52でお知らせしました通り,京都大学の対外接続の一つである SINET接続では次世代学術情報ネットワーク(SINET3)計画が進められて来ており, 平成19年4月に「SINET/SuperSINET」から「最先端学術情報基盤」の中核を担う 次世代ネットワーク「SINET3」に切り替えられ運用されています. この変更に伴い,京都大学でも学術情報ネットワークシステム(KUINS)の接続を 「SINET/SuperSINET」1Gbps接続から「SINET3」10Gbps接続へ増速するため, 対外接続を担うファイアウォールルータを更新しました.現状は,新ルータと旧ルータを 並存させて運用し,段階的に新ルータへ機能を移している状況です.これらの作業のため, 対外接続用ルータの各種設定変更が必要となり,外部への接続停止が複数回発生しました. ご不便をおかけして大変申し訳ありません.

完了予定の9月までに,さらに数回のネットワーク停止を伴う設定変更作業を予定しています. 実施日程等は,追ってご連絡いたします.どうぞご理解とご協力をよろしく御願いします.

情報コンセント設定変更申請の翌日対応化

KUINS-III関係の設定変更(新規VLAN作成,VLANサイズの拡大,VLAN間通信設定など)は, KUINS接続機器登録データベース上で申請して頂いておりますが,申請から設定完了まで 最大2週間を要しています.この所要期間を短くするために,情報環境機構ネットワーク担当では 昨年度よりVLANの設計・設定を支援するツールの開発を行っており,この度その一部を運用開始 できることになりました.これにより,情報コンセントの既存VLANへの追加, 既存VLANからの削除については,申請の翌平日に設定を完了致します.

その他の申請については,これまで同様,火曜日に申請を締め切り, 翌火曜日に設定を行うというスケジュールで,最大2週間のお時間を頂きます. これらの申請についても,設定期間を短縮できるよう,VLAN設計・設定支援ツールの開発を 今後継続して行って参ります.

国立情報学研究所サーバ証明書プロジェクトによるSSLサーバ証明書の発行について

KUINS ニュース No.56 でお知らせした国立情報学研究所の「サーバ証明書発行・導入における啓発 ・評価研究プロジェクト」への本学の参加申請が受理され,平成21年3月末までのプロジェクト 期間中に京都大学関係のWebサーバ用のSSLサーバ証明書を無料で取得できるようになりました.

取得できるサーバ証明書は,WebTrust for CA認定ルート認証局の下位認証局として 構築されたNIIオープンドメイン認証局から署名を受けるため,ほとんどのPC用ブラウザの デフォルト状態で安全にhttps通信を利用することができます.また,Web サーバの実在性や Webサーバ管理者の本人性の確認などは京都大学内で厳密に行ないますので,無償でありながら 高価な商用の機関認証付サービスと同等以上の保証レベルを実現します.

SSLサーバ証明書の申請は下記のURLで受け付けています.
https://db1.kuins.kyoto-u.ac.jp/cerpj/

本プロジェクトの主な目的
・認証局を用いた研究開発(登録発行業務の改善)
・大学等のサーバ証明書の普及を推進
・学術機関のWebサーバ信頼性向上
・サーバ証明書の導入・運用ノウハウの共有

サーバ証明書の申請を行なえる人
・KUINS-II 機器の管理責任者

対象となるWebサーバ
(以下の条件をすべて満たす必要があります)
・京都大学が所有または管理するWebサーバ
・httpsによる暗号化通信,あるいはWebサーバの実在証明を必要とするWebサーバ
・kyoto-u.ac.jpドメイン以下のFQDNを持つWebサーバ
・京都大学に割り当てられたIPアドレスを持つWebサーバ
・Webサーバの利用者が特定少数ではないこと

注意事項
・PDAや携帯電話のブラウザには対応していません
・発行時期に関わらず,証明書の有効期限は平成21年3月末となります
・パイロット事業の一環としてアンケート等にご協力いただきます
・サーバ証明書の発行に際して申請に記入いただいた個人情報を, 当該プロジェクトに必要な範囲で国立情報学研究所に提供します

関連情報
・NII サーバ証明書発行・導入における啓発・評価研究プロジェクト
・動作確認済みWebサーバとブラウザ
・OpenSSLを用いてCSRを作成する際の注意点
・NII発行「サーバ証明書インストールマニュアルv1.0」(PDF)

本件に関するお問い合わせは q-a@kuins.kyoto-u.ac.jp へお願いします.

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WinSCPを用いたメール転送設定の変更方法

学術情報メディアセンター
大型計算機システムメールサービス担当

1. はじめに
本記事では, KUINSニュース No.46 "安全な通信方式での接続方法(その2) -- WinSCP で SCP, SFTP 接続 --" で解説したWinSCPを用いて, sakura上のメール転送設定ファイルを作成,修正する方法を説明します. WinSCPのインストール方法は上記リンク先をご確認ください.
本記事ではお手元のWindowsマシンに上記のWinSCPがインストールされていることを 前提として解説を進めます.

2. ファイルの新規作成
この節では,r52806@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jpに届いたメールを ohira@media.kyoto-u.ac.jp及びohira@net.ist.i.kyoto-u.ac.jpに転送する例をあげ, 転送先設定ファイルを新規に作成する手順を説明します.

画面左下のスタートボタンから,「プログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」と 移動してメモ帳を起動してください. 図1のように転送先を記述します. なお,転送先が複数ある場合は1行に1つずつ転送先を記述してください.

図1: メモ帳による転送先リストの編集

転送先の記述が終わりましたら,「ファイル(F)」→「名前を付けて保存(A)」を選択してください

図2: 作成した設定ファイルを名前を付けて保存

図3のようなダイアログが出ますので,「デスクトップ」をクリックし(赤字A),ファイル名に「.forward」と入力し (赤字B.頭にピリオドが入っていること及び半角で書かれていることを確認してください), ファイルの種類として「すべてのファイル」を選択し(赤字C),文字コードとして「ANSI」を選択し (赤字D),「保存(S)」(赤字E)をクリックします.

図3: 保存ファイル名の設定

テキストファイルの作成が終わったら,WinSCPを用いてsakuraにSCPまたはSFTPで接続してください (接続方法の説明はこちらをご参照ください). 接続できましたら,左側ペインに表示される フォルダの位置を,先程作成した.forwardファイルが保存されているフォルダ(今回の例ではデスクトップです) まで移動してください. 図4赤字Aで示す部分が「C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\デスクトップ」 となっていることを確認してください(Windows XPでの例を示しています.そのほかのバージョンの Windowsシステムでは上記の例と異なる場合があります).

右側ペインに表示されているディレクトリの位置がホームディレクトリになっていることを確認 (図4赤字Bで示す部分を見てください.本例の場合は/home/r/r52806です)した上で, 左側ペインの「.forward」を選択して点線で囲まれる状態にして,図4赤字Cで示す部分にある 「F5 コピー」ボタンをクリックします.

図4: sakuraへのファイルコピー

図5に示すようなダイアログが出ますので,「コピー」ボタンをクリックしてください.

図5: ファイルコピー確認ダイアログ

ここまでの作業で,転送設定は終了です.お手元のパソコン上の.forwardファイルは削除していただいてかまいません.

3. 既存ファイルの変更
この節では転送先アドレスの変更方法について説明します.

まずWinSCPを用いてsakuraにSCPまたはSFTPで接続してください(接続方法の説明はこちらを ご参照ください). 接続できましたら,左側ペインに表示されるフォルダの位置を, 一時的にお手元のパソコン上で.forwardファイルを保存するフォルダ(今回の例ではデスクトップです) まで移動してください. 図6赤字Aで示す部分が「C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\デスクトップ」 となっていることを確認してください(Windows XPでの例を示しています.そのほかのバージョンの Windowsシステムでは上記の例と異なる場合があります).

右側ペインに表示されているディレクトリの位置がホームディレクトリになっていることを 確認(図6赤字Bで示す部分を見てください.本例の場合は/home/r/r52806です)した上で, 右側ペインの「.forward」を選択して点線で囲まれる状態にして,図6赤字Cで示す部分にある 「F5 コピー」ボタンをクリックします.

図6: sakuraからのファイルコピー

図7に示すようなダイアログが出ますので,「コピー」ボタンをクリックしてください.

図7: ファイルコピー確認ダイアログ

これで手元のパソコンに.forwardファイルがコピーされましたので,これからこのファイルを編集します. 画面左下のスタートボタンから,「プログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」と移動してメモ帳を起動してください. 「ファイル(F)」→「開く(O)」を選択してください(図8).

図8: メモ帳でファイルを開く

図9のようなダイアログが出てきますので,赤字Aで示す部分の「デスクトップ」をクリックし, 赤字Bで示す部分の「ファイルの種類」で「すべてのファイル」を選択し,赤字Cで示す 「.forward」ファイルのアイコンをクリックし,赤字Dで示す「開く(O)」ボタンをクリックしてください.

図9: 手元にコピーした設定ファイルを選択く

図10のような表示がされますので,新たに転送先としたいアドレスを追加し,転送先から外したいアドレスを削除してください.

図10: メモ帳による転送先リストの編集

転送先の記述が終わりましたら,「ファイル(F)」→「上書き保存(S)」を選択してください(図11).

図11: 設定ファイルを上書き保存

設定ファイルの編集が終わったら,WinSCPを用いてsakuraにSCPまたはSFTPで接続してください (接続方法の説明はこちらをご参照ください). 接続できましたら,左側ペインに表示される フォルダの位置を,先程作成した.forwardファイルが保存されているフォルダ(今回の例ではデスクトップです) まで移動してください. 図12赤字Aで示す部分が「C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\デスクトップ」 となっていることを確認してください(Windows XPでの例を示しています.そのほかのバージョンの Windowsシステムでは上記の例と異なる場合があります). 右側ペインに表示されているディレクトリの位置が ホームディレクトリになっていることを確認(赤字Bで示す部分を見てください.本例の場合は/home/r/r52806です )した上で,左側ペインの「.forward」(赤字Cで示す部分)を選択して点線で囲まれる状態にして,赤字Dで示す 部分にある「F5 コピー」ボタンをクリックします.

図12: sakuraへのファイルコピー

図5(上述)に示すようなダイアログが出ますので,「コピー」ボタンをクリックしてください.

図13に示すようなダイアログが出ますので,「はい(Y)」をクリックしてください.

図13: ファイル上書き確認ダイアログ

ここまでの作業で,転送設定の変更は終了です.お手元のパソコン上の.forwardファイルは削除していただいてかまいません.

4. おわりに
本記事では,WinSCPを用いてsakura上のメール転送を設定する方法及び転送先を変更する方法を紹介しました.

霊長類研究所附属ニホンザル野外観察施設 屋久島観察ステーションのKUINS接続

平成19年7月18日(水)~20日(金)にかけて,鹿児島県熊毛郡上屋久町永田にある 霊長類研究所附属ニホンザル野外観察施設 屋久島観察ステーションにて KUINSが利用できるようにVPNルータの設置作業を行いました. この屋久島観察ステーションでは,「ニホンザルの代表的な生息地として5ヵ所の研究保護区を維持し, 野生ニホンザルの生態を多方面から研究しています.(霊長類研究所ニホンザル野外観察施設のホームページより抜粋)」 と説明されているように,各研究保護区の運営,ニホンザル保護・管理への取り組み, 野生動物の被害管理に関する研究などが盛んに行われており,研究者も多数宿泊しています.

今回実施したKUINS化により,京都大学学内限定としてサービスされている附属図書館の 電子ジャーナル利用やKULASIS(クラシス)などの学内限定情報へのアクセス等,吉田・宇治・桂キャンパスと同様に ネットワーク制約なしに利用できるようになりました. 現在は,フレッツISDN回線(64Kbps)で接続されていますが, 今後多様な使用が望まれる場合は,フレッツADSLなどへの高速化が望まれます.

アンチウィルスソフトの全学ライセンス提供について

京都大学 情報システム管理センター

情報学研究科の交渉により,2004年よりボリュームディスカウント価格として生協で取り扱っていました Symantec AntiVirus CorporateEdition for Workstations and Network Servers EDUですが, 2006年度末にSymantec社のライセンスプログラムが大きく変わり,従来の形態では販売することが出来なくなりました. そこで,京都大学情報システム管理センターではSymantec社と協議の結果,本学として新たに 全学ボリュームライセンス契約を締結いたしました.これにより,以前と同等の価格で, 生協を通じて購入できるようになりました.ただし,今まで購入されていた形式とは少し異なりますので ご注意をお願いいたします.

ソフトウェア名称: Symantec AntiVirus Corporate Edition for Workstations and Network Servers EDU Win版
対象OS: Windows XP/2000/Vista(Mac版アカデミックライセンスは対象外です)
購入対象者: 学生を含む本学構成員
期間: 2007年3月27日~2008年3月31日の1年間(以降,4月~翌年3月末までの1年間)
※年度途中の契約につきましては,使用期限が当該年度末となりますのでご了承願います.
価格: 840円/1ライセンス/1年間(新規,更新共)
支払い方法: 公費,私費(現金)を問わない
購入単位: 1ライセンスより
購入先: 京都大学生活協同組合
ソフトの取得: Symantecサイトよりのダウンロード若しくはCDの購入(2,677円で販売)
Windows Vistaへのアップグレード:
http://www.symantec.com/ja/jp/home_homeoffice/support/special/upgrade2007/vista/migration_start.jsp

KUINS 会議日誌

平成19年5月21日~平成19年7月30日

情報環境機構 KUINS 運用委員会
平成19年6月19日(平成19年度 第3回)
・KUINS運用委員について
・第2回KUINS運用委員会議事録の確認
・KUINS 接続機器登録データベースについて
・KUINS ニュースについて
・SINET3接続関係
・NII提供サーバ証明書発行について
・吉田,宇治間の光ケーブル工事連絡不足に関する質問書対処
・KUINS状況報告
・その他

平成19年7月23日(平成19年度 第4回)
・第3回KUINS運用委員会議事録の確認
・KUINS 接続機器登録データベースについて
・KUINS ニュースについて
・SINET3接続関係
・NII提供サーバ証明書発行について
・KUINS状況報告

お知らせ

KUINSニュースへの寄稿を歓迎します. 詳細は kuins-news@kuins.kyoto-u.ac.jp または下記までお問い合わせください.

問い合わせ先
情報環境部 情報基盤課 ネットワークグループ(075-753-7841, 7432)

PDF版 KUINSニュース No.57

 

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