コンテンツ

  1. ホーム
  2. 情報環境機構について
  3. 参考資料
  4. kuins_news
  5. KUINS ニュース 53

KUINS ニュース 53

目次

KUINS news 53 [2006.7.3]

表紙写真:国際交流会館に設置された装置(国際交 流サービスオフィス提供)
[左: センター側VDSL 装置,右: 黄檗分館 単身室のVDSLモデム]

国際交流会館のネットワーク整備について

国際交流サービスオフィス

平成18年4月1日から京都大学国際交流会館(修学院本館,宇治分館,黄檗分館) 全室で, VDSL方式によるインターネットが利用可能となりました.

この設備は,国際交流会館に暮らす客員研究者や留学生の生活環境を整えるために, 財団法人武田科学振興財団特別事業「武田記念外国人留学生助成2005」 交付金により 設置されたものであり, プロバイダ料等の維持費は入居者が自己負担することとなっています.

これにより,入居者は自室で24時間自由にインターネットが利用できるようになり, 研究活動や情報収集,母国との通信等に多大の貢献ができるものと期待されます.

P2P型ファイル交換ソフトの利用届出について

ここ最近,P2P 型ファイル交換ソフトを介した著作権侵害や情報漏洩が相次いでおります. その原因として,コンピュータの管理者(所有者)が意図せず, 当該ソフトを稼働させ続けていたことが 指摘されています. 本学に設置されたセキュリティ監視装置においても, 当該ソフトの 活動に関する警報が出ており, 上記の状況が発生している可能性が懸念されております.

一方で,その通信手法は効率的な情報の伝達手段として注目を集めており, 国内外で多くの研究がなされております.

情報環境機構は,本学のセキュリティポリシに従い, 最高情報セキュリティ責任者の 指示する範囲内で, ネットワークの監視業務を行っておりますが, 交換されているコンテンツの調査までは通常許可されておりません.

このため,教育研究活動を阻害することなく, 当該ソフトによる事故を未然に防ぐことを 目的として, 当該ソフトを使用される,あるいは,当該ソフトの通信を中継する KUINS-II 機器については, 部局情報セキュリティ責任者よりその旨を届け出て頂くことと なりました. 届け出のあった機器については,当該ソフトの活動が観測された場合でも, 情報環境機構は問い合わせをいたしません.届け出の様式については, 近日中に 部局情報セキュリティ責任者にお知らせするほか, 情報環境機構のホームページ等で公開いたします.

また,KUINS-III に接続される機器でP2P 型ファイル交換ソフトを使用する場合, 当該機器を収容する VLAN に NAT 装置を設置することが考えられます.KUINS-II に接続する NAT 装置についても,上記の届け出をお願いします.

この他に,情報環境機構が運営する中継サーバ (proxy あるいは socks サーバ) を介して P2P ファイル交換ソフトを使用することも考えられますが, 中継サーバの機能を 阻害する原因となっておりますので, ご利用を控えて頂くようお願いいたします.もし, 中継サーバの利用が確認された場合は,VLAN 管理責任者にお問い合わせをさせて頂きます.

なお,ファイル交換を行うP2P型ソフトとファイル交換を行わない P2P型ソフトについては, セキュリティ監視装置で判別可能ですので, ファイル交換を行わないものについては 届け出は不要です.

PubMed 利用停止について

医学研究科教務・学生支援室図書(閲覧)担当
(医学図書館)

2006年6月8日頃より6月22日まで,学内の一部の端末が米国 NCBI(National Center for Biotechnology Information) のサイトへのアクセスを拒否されていました. 無料で世界中に公開されている医学文献データベースの PubMed をはじめとして, NCBI の他のデータベース (ゲノムデータベース等) へのアクセスもできなくなったため大きな影響がでました.

連日,医学図書館,附属図書館およびKUINS等に, 障害の理由や復旧の目途について, 多くの問い合わせが寄せられました. 図書館からは,利用者の皆様に, 電子ジャーナル・ データベースの適正な利用について 再三注意を呼びかけているところではありますが, さらに良識ある利用と周知徹底を心がけていただきたくお願いいたします.


1. アクセス拒否の経緯
本学の端末からNCBIサイトへ, 約16,000件の一般的な個人利用を超える数のアクセスが短時間の間に 行なわれました. 何らかのプログラムを使った自動・大量のダウンロードであり, 不正なアクセスと見なされたため, NCBIに当該IPアドレスからのアクセスを拒否されました. 京都大学の4つのプロキシアドレスのうち, アクセス拒否されているアドレスからアクセスすると, "Access Denied"という警告画面が表示され PubMed にアクセスできません.


2. NCBI の見解
NCBIとKUINSとの複数回の交渉の中で,
・NCBIへのアクセスを占有したことでサーバへの負担が増大し, 世界中の他の利用者のアクセスを妨げたこと
・大量ダウンロードを行ってデータを蓄積することは,著作権侵害の疑いがあること

との理由で, 「自動ダウンロードを行ったプログラムの停止を京都大学が保証しない限り, アクセスを回復しない」という厳しい回答がNCBIより示されました. 無料のデータベースだからこそ, 一方的に強い措置が取られてもいたしかたありません.

3.アクセス拒否時の対処法
・今回は,一つのプロキシアドレスを拒否されていたため, 端末を再起動することにより, アクセスできるようになる場合がありました. しかし,次回アクセス拒否を受ける場合は, 今回よりさらに厳しい措置, 具体的には KUINS が提供する全てのプロキシサーバ, さらには京都大学の持つアドレスブロックである 130.54/16 全部に及ぶ遮断も覚悟せねばならず, この対処法はありません.
・PubMed が搭載する MEDLINE のデータは,Ovid 版 MEDLINE や, Web of Science,Scopus, SciFinder Scholar など他のデータベースでも検索できます. PubMed が利用できない場合は こちらもご利用ください.
医学・生物学系データベース(医学図書館)
http://www.lib.med.kyoto-u.ac.jp/databases.html

4.利用上の注意
今回のような不正利用により,たった一人の不用意な行為でも, 京都大学の全員に迷惑がかかり深刻な事態を招きます. また,今後も同様の不適切な利用があれば, アクセス拒否が繰り返されることになります. 次の点にご留意いただき,無料のデータベースであっても, 他の電子ジャーナル・データベースと同様, 適切な利用を心がけていただくようお願いいたします.
・PubMed は米国政府機関によって無料で提供されている公共サービスです.
・プログラム等を用いた大量のダウンロードや自動的なアクセス要求で占有する行為は, サーバに多大な負担をかけ,全世界の他の利用者のアクセスを阻害することになります.
・PubMed のデータや,データベースの構成には著作権が存在します.大量にダウンロード・ 保存することは,著作権を侵害する行為です.
・良識に反する利用は,京都大学の信頼を損なうことにつながります.
!電子ジャーナル・データベースはルールを守って正しくご利用ください!

◇この件に関しては,下記のURLにもお知らせを掲載しております.
[注意] 学内の一部の端末からのPubMed利用不可について(医学図書館)
http://www.lib.med.kyoto-u.ac.jp/news/news20060609.html

http://www.lib.med.kyoto-u.ac.jp/news/news20060609.html

上へ戻る

飛騨天文台高速ネットワーク回線の整備について

理学研究科附属飛騨天文台

理学研究科附属飛騨天文台では, 平成10年度に初めて光ケーブルによる INS ネット1500を導入し, 当初は384Kbpsで運用を開始しました.その後, 平成12年8月にNTTデジタルリーチ1500による1.5Mbpsの専用回線によって, 学術情報ネットワークSINET のノード校である金沢大学総合情報処理センターと 接続する通信回線を導入しました.

以来,この通信ネットワークによって飛騨天文台と花山天文台, 及び国内外の 研究機関との観測データ通信や, 国際共同観測における迅速な情報交換等で 大きな役割を果して来ました. しかし,その後の太陽磁場活動望遠鏡(SMART)の新設や, 太陽活動総合観測システムの完成に伴って既設の通信設備では対応できなくなり, 且つ,昨今の情報通信環境の著しい変革や発展の中で 遠隔地における通信環境は極めて悪く, 一般社会の水準からも大きく立ち遅れて 研究活動の推進に重大な障害となっていました.

今年夏季に打ち上げ予定の, 太陽観測衛星Solar Bからの膨大な観測データを取得した 総合的な解析研究や, 積極的な国際共同観測の推進と役割を果たすためには, 高速ネットワーク回線はなくてはならないものであり 極めて重大な懸案事項となっていました.

この高速ネットワーク整備計画については様々な調査検討を進めて来ましたが, 一部はNTTネオメイトのダークファイバーを使用し, 加えて岐阜県が県内の行政教育機関 に構築している 「岐阜情報スーパーハイウェイ」を利用して, SINETノード施設である 「核融合科学研究所」を介し, SINETへ接続する構想で準備を進めて来ました. この利用接続申請に岐阜県や接続拠点である高山市の承認が得られましたので, 2006年3月に懸案の高速ネットワーク回線の整備が実現しました.

1.飛騨天文台~高山市上宝支所 (NTTネオメイトのダークファイバー :100Mbps)
2.上宝支所~核融合科学研究所 (岐阜県情報スーパーハイウェイ :100Mbps)
3.核融合科学研究所~京大KUINS (学術情報ネットワーク Super SINET)

これによって通信速度は飛躍的に向上し,通信費も従来の約6分の1になるなど, 附属天文台の観測研究活動の推進と発展に大きく貢献できるものと期待されます.

spamメール対策機器の運用について

KUINS ニュース No.50, 51 でお知らせしておりましたが, spam対策の第二弾として Symantec 社製 Symantec Mail Security 8200 (SMS-8200) を導入いたしました. SMS-8200 は本学宛に配送されるメールのヘッダ部分および本文を検査し, spam 判定を 行う装置です.本装置はあくまでも判定を行うだけであり, メールの留め置きや破棄は行いません.

SMS-8200 では,spam 判定の結果に応じ,X-Kuins-Spam ヘッダ行に Spam あるいは Suspected Spam なる文字列を追加いたします. さらに,Subject 行に [K-Spam] あるいは [K-Suspected Spam] の文字列を追加することも可能です.

ヘッダ部分および本文を検査しますので,事前に,SMS-8200 の 利用を申請頂く必要が あります.また, 機構のメールサーバの 構成上,SMS-8200 の利用申請はドメイン単位と させて頂きま す.ドメインは部局ドメイン,専攻ドメイン,講座ドメインいずれも対 応可能ですが, ライセンス制約により,SMS-8200 で取り扱い可 能なドメインは kyoto-u.ac.jp に所属するもの に限らせて頂き ます.

なお,SMS-8200 の利用を申請できる方は,以下の通りです.
部局ドメイン: 部局情報セキュリティ責任者,あるいは,部局情報セキュリティ幹事
専攻ドメイン: 専攻長,あるいは,専攻ネットワーク委員会等の委員長
講座ドメイン: 当該講座の教職員

上記に該当しないドメインについては, 情報環境機構 KUINS 運用委員会 (q-a@kuins.kyoto-u.ac.jp) までお尋ねください.
SMS-8200 による spam 判定を希望される方は, q-a@kuins.kyoto-u.ac.jp まで以下の情報をお知らせください.

KUINS 利用講習会開催報告

平成18年5月8日(月)に,4月から新規に京都大学に着任した教職員を対象 とした 京都大学学術情報ネットワークシステム (KUINS)の利用に関する講習会 を吉田キャンパス 学術情報メディアセンター北館3階講習室にて開催しました. 参加者は14名でした.

講習内容は,
1.情報環境機構と学術情報ネットワーク(KUINS)に関する概要
2.KUINS の具体的な利用方法
3.京都大学におけるネットワークセキュリティについて
でした.

なお,講習会の資料等は,
http://www.kuins.kyoto-u.ac.jp/seminar/
でご覧になることができます.

学内の公衆無線 LAN アクセスポイントについて

情報環境機構では,KUINS のサービスとして「みあこネット」方式の 公衆無線インターネット アクセスポイントを運用しています.

「みあこネット」方式の基地局では, 適切に認証された暗号化された通信だけが通過できるため, 利用に際しては,PPTPまたはSSH等で接続できるサーバが必要です. 利用者自身がこれらの サーバを立ち上げたり, 有償サービス等を利用して接続先のサーバの有る方は, 学内無線LANアクセスポイントから,既にお使いのサーバに接続することができます.

また,本学構成員の方は, 情報環境機構教育用コンピュータシステムのアカウントで利用できる KUINSのSSHポートフォーワードサービスまたは PPTP接続サービスを利用することもできます. PPTP接続の方法については下記の情報を参照して下さい.

・KUINS PPTP 接続サービスの利用方法について
・KUINS PPTP 接続サービスの利用方法(MacOS 編)
・ビジター用 PPTP 接続サービスの提供とアカウント取得について

アクセスポイントの設置場所は以下の通りです.今後順次増設を予定していま す.
・ 学術情報メディアセンター北館 (1階)
・ 学術情報メディアセンター南館 (2階)
・ 時計台記念館
・ 正門前
・吉田南1号館
・ 総合博物館
・ ルネ(1階,2階)
・ 国際交流会館修学院本館,宇治分館,おうばく分館
・女子寮,室町寮

PPTP 接続サービスの利用方法について

1. はじめに
KUINS では,利用方法の異なるPPTP接続サービスが運用されており, 利用する際のアカウントの取得方法が異なります.それぞれの利用方法について まとめた内容を紹介します.

京都大学の教職員,学生が利用できる PPTP 接続サービス
学外,学内 KUINS-IIIオープンスペース設定の情報コンセントから利用することで, KUINS-III の標準的なクローズスペース設定の VLAN に接続しているのと同等になります (Web proxyの設定などはKUINS-III への接続に準じてください). これにより, 自宅などの学外からも学内限定のホームページにアクセスする ことも可能になります. さらに, KUINS ニュース No.48 で紹介しました公衆無線インターネットアクセス ポイントからも 利用することが可能です.

学外から来られた方(ビジター)が利用できる PPTP 接続サービス
学外から来られたビジター向けの接続サービスで, 利用することにより, 以下に示すポート番号に対する通信について, NAT により学外との通信が可能となります.

FTP(TCP/21),SSH(TCP/22),SMTP(TCP/25),whois(TCP/43),
DNS(TCP,UDP/53),HTTP(TCP/80),HTTPS(TCP/443),POP3(TCP/110),
IMAP(TCP/143),IMAPS(TCP/993),POP3s(TCP/995),ssmtp(TCP/465),
msa(TCP/587),RTSP(TCP,UDP/554),MS-STREAMING(TCP,UDP/1755),MSNP(TCP/1863),
MSN Voice(TCP/6901),NTP(TCP,UDP/123)

こちらは,KUINS が運用している公衆無線インターネットアクセスポイントからのみ利用可能です.


2. 接続用アカウントの取得方法

2.1 京都大学教職員,学生向け接続アカウント
情報環境機構 教育用コンピュータシステム のアカウントを必要としますので, アカウントを取得されていない場合は, 学術情報メディアセンター南館で利用申請の手続き を行ってください.

2.2 ビジター用接続アカウント
ビジター用 PPTP 接続サービスのアカウントを取得するためには, 「KUINS 接続機器登録データベース」 にログインする際のIDとパスワードが必要 になりますので, ID を所有されていない方は こちらを参照して,申請してください.

取得の手順は以下の通りになります.
1.以下のURLを表示
https://db.kuins.kyoto-u.ac.jp/pptp/
2.「KUINS ネットワーク機器管理システム」用のIDとパスワードでログイン
3.「アカウント設定」で必要なデータを入力
-- [利用開始日]: アカウントが有効になる日付 を選択(初期値は当日)
-- [利用可能日数]: アカウントが利用開始日か ら有効な日数(初期値は 3 日)
-- [発行アカウント数]: アカウントの個数(初 期値は 1)
4.「送信」ボタンを押します
5.指定した個数のアカウントが表示されるので,印刷して利用ください(1ページ1アカ ウントで印刷されます)

印刷されたアカウントのページの最後に実利用者の名前等が記入できる部分が あります, この部分を記入していただき,個人情報保護に留意しつつ,利用可能な 最終日から最低 3ヶ月間は保管するようにしてください.

※2011年5月25日 追記
KUINS接続機器登録データベースの更新により、KUINS ビジター用PPTPサーバ アカウント発行システム のURLが変更になりました.


3.利用方法
PPTP 接続サービスを利用するための設定方法については, 以下のページの方法に従って下さい. ・KUINS PPTP 接続サービスの利用方法について (Windows XP 編)
・KUINS PPTP 接続サービスの利用方法(MacOS 編)

但し,これらの中で,VPN サーバ(サーバアドレス)について各サービスで異なります. それぞれの場合で,以下のサーバを指定して下さい.

接続サービス対象 VPN サーバ(サーバアドレス)
京都大学の教職員,学生向け pptp0.kuins.kyoto-u.ac.jp
ビジター用 pptpg.kuins.kyoto-u.ac.jp

今回は,公衆無線インターネットアクセスポイントによる利用方法について, 紹介します.

(1) Windows XP 編
公衆無線インターネット利用エリアの中で,ノートパソコンに無線LANカード (IEEE802.11b/WiFi対応)を挿入するか, ノートパソコンの無線スイッチをオンにします. 画面右下に次のインジケータが表示がされた,無線LANの設定は特に必要ありません (図1).

図1: 無線LAN 接続のインジケータ

表示されない場合や,利用エリア外であらかじめ設定を行うときは, 以下の手順で進めます.
スタートメニューの中にある「コントロールパネル」を開き, 「ネットワークとインターネット接続」 をクリックし, さらにその中にある「ネットワーク接続」をクリックします.
「ネットワーク接続」画面で「ワイヤレスネットワーク接続」 をクリックして選択し, メニューバーから「ファイル」→「プロパティ」 とクリックします(図2).

図2: ネットワーク接続

「ワイヤレス ネットワーク接続のプロパティ」のウィンドウが開きます. 「ワイヤレス ネットワーク」タブを選択し, 「追加」ボタンをクリックしてください(図3).

図3: ワイヤレス ネットワーク接続のプロパティ

「ネットワーク名(SSID)」に「MIAKO」と入力します. また,「データの暗号化(WEP有効)」 のチェックを外します. あとは「OK」ボタンを押して設定を保存してください(図4). この設定を終えた状態で公衆無線インターネットの利用エリアに入ると, (図1)に示すメッセージが表示され,接続できたことになります.

図4: ワイヤレスネットワークのプロパティ

無線LAN による接続が完了しましたら, 「KUINS PPTP 接続サービスの利用方法について (Windows XP 編) 」 にある「3. 設定方法」以降に従って,ご利用の端末で設定及び PPTP 接続を行って下さい.

(2) MacOS X 10.2 編)
1.まず,AirMac カードを挿入した Macintosh で「MIAKO」 のネットワークに接続します.アップルメニューから 「システム環境設定」を開きます(図5).

図5: システム環境設定

2.「ネットワーク」を選択し,以下のように「AirMac」を利用し, 「DHCPサーバを参照」に設定します(図6).

図6: ネットワーク

3.AirMacのステータスでは,以下のように「MIAKO」 のネットワークを選択します(図7).

図7: AirMac

以上の手順で無線LAN に接続が完了しましたら, KUINS PPTP 接続サービスの利用方法(MacOS 編) にある「3.2 VPN接続の設定 (MAC OS X 10.2 以降)」 以降に従って,ご利用の端末で設定及び PPTP 接続を行って下さい.

大型計算機システム Web メールサービスについて
~モバイル環境での利用~

学術情報メディアセンター
大型計算機システムメールサービス担当

1. はじめに
前回の KUINS ニュースで, 学術情報メディアセンター大型計算機システムの Active! mail による Web メールサービスの利用方法について紹介しました. 今回はActive! mail が有する機能の一つである, 携帯電話などのモバイル環境での利用方法について紹介します. この機能を利用することで,Active! mail と同じ受信箱にあるメールをモバイ ル環境で見ることができます.


2. 利用方法

2.1 モバイル機能の設定
まず,モバイル環境で利用できるように,Web ブラウザで Active! mail にログインして, 設定を行う必要があります. Active! mail の起動,ログイン方法については, 前回の KUINS ニュースの記事 を参照下さい.

図2に示すモバイルアクセス設定画面が表示されますので, 次のように各項目を入力して下さい.

図1: オプションメニュー画面

ログインが完了しましたら,ホーム画面の上部にあるメインメニューから 「オプション」 ボタンを選択して,クリックします. 図1に示すように,一覧画面にオプションの内容が表示されます. この中から「モバイル」 を選択して,クリックします.

図2: モバイルアクセス設定画面

「モバイル端末からの利用」 モバイルアクセスを利用する場合は「設定する」を選択し, 一時的に利用しない場合は「解除する」を選択します.
「プロフィール」 (名前) 自分の名前を入力します(漢字,ひらがなも使用できます).
(返信用アドレス) 受信者が返信時に,違うメールアドレスに送信してもらいたい場合は, こちらに返信用のアドレスを入力します(不要の場合は空欄で結構です).
(モバイル端末用メールアドレス) モバイル端末のメールアドレスを登録します
設定通知メールを送信する: モバイルアクセス設定時に通知メールを端末に送信したいときはチェックします.
端末にパスワードを記憶させる: 端末にパスワードを記憶させるときはチェックします.
「ログイン設定」 (モバイルアクセス専用パスワード) モバイルアクセス用のパスワードを入力します.省略すると,通常のパスワードになりますが,設定しても通常のパスワードにてお使いいただけます.
「署名」 送信するメールの文末に付加する署名を入力します.デスクトップとは別の署名を使用できます.
「高度な設定」 キャリア設定 モバイル端末のタイプを指定します.
端末設定 メール一覧などで1行に表示される文字数を設定します.各端末によって異なりますので,確認しながら設定してください.

入力が終わったら,画面下のOKボタンをクリックしますと, 図3のウインドウが表示されて,入力した内容が設定されます.

図3: モバイルアクセス設定完了画面

設定の際に,「設定通知メールを送信する」 をチェックした場合は登録が完了すると, モバイル端末に登録メールが届きます(図4).

図4: 設定通知メールが表示された画面


2.2 基本操作
(1) モバイル端末で Active! mail にログインする
設定が完了しましたら,携帯電話などのモバイル端末で Active! mail にログインしてみます. ログイン方法として, 図4の設定通知メールの文末にある URL の部分をクリックすると, 図5 に示すモバイルのログイン画面へ直接ジャンプすることができます.
もしくは,モバイル端末の「インターネット」メニューの「URL入力」で, この URLを「アドレス欄」に入力して インターネットに接続する方法でも表示されます.

図5: モバイル端末でのログイン画面

モバイル登録で設定した利用者の [1] ログイン ID と [2] パスワード を入力し, [3] ログイン を押します.
ログインが完了しますと,モバイルのメインメニューが表示されます (図6). メインメニューには, 次の5つのボタンがあります(なお, 機種によっては番号が表示されない場合があります).

図6: モバイル端末でのメインメニュー

「返信」 差出人に返信するために,メールの作成画面が表示されます
「転送」 表示しているメールを他の人に転送するために, メールの作成画面が表示されます.
「前メール」 表示しているメールより1つ前のメールを表示します. 現在表示しているメールが最初のメールの場合は,ボタンが表示されません.
「次メール」 表示しているメールの次のメールを表示します. 現在表示しているメールが最後のメールの場合は,ボタンが表示されません.
「削除」 現在表示されているメールを削除します.
「メール一覧」 メール一覧の画面に戻ります.
「ここへスキップ」 メールの先頭で "0" を押すと, メール部分をスキップして本文下のメニューへ直接移動することが出来ます.

(2) メール受信,表示
メインメニューで,「メール受信」を押します. 「メールボックス」(標準では「受信箱」 メールボックスが選択されています)を押して, 表示されるリストボックスから表示する メールボック スを選択します.またその下に, メールボックス内のメール一覧が表示されます(図7).

図7: メールボックス表示画面

メール内容を表示するには,開封したいメールの件名を選択することで表示できます. また,メール内容が表示された画面の下には,以下のボタンが表示されて, 操作することができます(図8).

図8: メール内容表示画面

「返信」 差出人に返信するために,メールの作成画面が表示されます
「転送」 表示しているメールを他の人に転送するために, メールの作成画面が表示されます.
「前メール」 表示しているメールより1つ前のメールを表示します. 現在表示しているメールが最初のメールの場合は,ボタンが表示されません.
「次メール」 表示しているメールの次のメールを表示します. 現在表示しているメールが最後のメールの場合は,ボタンが表示されません.
「削除」 現在表示されているメールを削除します.
「メール一覧」 メール一覧の画面に戻ります.
「ここへスキップ」 メールの先頭で "0" を押すと, メール部分をスキップして本文下のメニューへ直接移動することが出来ます.

(3) メールの作成,送信
メインメニュー画面で,「メール作成」を押しますと, 図9に示すメール作成画面が表示されます.
「宛先」に送信先のメールアドレスをあらかじめ登録されている 「住所録」や「アドレスリスト」 選択もしくは入力します (詳細な利用方法はオンラインマニュアルの P.98,99 を参照下さい). 「本文」にメール本文を入力します.全て入力が完了しましたら, 「送信」ボタンを押すことで,送信が完了します.

図9: メール作成画面

メール返信,転送については,メール本文が表示されている画面で選択することで, メール作成画面が表示されますので,同様の手順でメール作成, 送信操作を行うことで実行できます. 詳しい方法については, オンラインマニュアルの P.95,96を参照下さい.

(4) モバイル環境をパソコンのブラウザでの利用
モバイル環境をパソコンのブラウザ上から使用することでも, メールの送受信が可能です. 例えば,出張先などでダイアルアップ接続や 回線速度の遅いインターネット環境での利用に適しています.

利用方法として,ブラウザを開いてアドレスバー上に下記の URL を入力することで ブラウザ上でモバイル環境用の Active! Mail 画面が表示され,モバイル端末の 場合と同様の操作ができます(図10). https://mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jp/active-mail/mobile.html

図10: ブラウザ上でのモバイル環境用 Active! mail 画面


3. おわりに
本稿では,前号に引き続き学術情報メディアセンター大型計算機システムの Web メールサービスのモバイル環境での利用方法について紹介しました. 次号以降の KUINS ニュースで,メール振り分け・迷惑メール対策の方法 についても紹介を行う予定です.
本件に関するお問合わせは下記までお願いします.

学術情報メディアセンター大型計算機システムメールサービス担当
電話:075-753-7432 または 内線 7841
メール:mail-qa@kudpc.kyoto-u.ac.jp

KUINS 会議日誌

平成18年3月31日~平成18年7月2日

情報環境機構 KUINS 運用委員会
平成18年4月24日(平成18年度 第1回)
・KUINS 接続機器登録データベースについて
・KUINS ニュース について
・KUINS 状況報告
・その他

平成18年5月22日(平成18年度 第2回)
・KUINS 接続機器登録データベースについて
・KUINS ニュース について
・KUINS 状況報告
・その他

平成18年6月19日(平成18年度 第3回)
・KUINS 接続機器登録データベースについて
・KUINS ニュース について
・P2P型ファイル交換ソフトの利用届出について
・KUINS-II の障害について
・NCBI 提供データベースへのアクセス拒否について
・KUINS 状況報告
・その他

お知らせ

KUINSニュースへの寄稿を歓迎します.詳細は kuins-news@kuins.kyoto-u.ac.jp または下記までお問い合わせください.

問い合わせ先
情報環境部 情報基盤課 ネットワークグループ(075-753-7841, 7432)

PDF版 KUINSニュース No.53

 

Copyright © Institute for Information Management and Communication, Kyoto University, all rights reserved.